少年ビッグコミック 小学館
昭和55年17号〜昭和59年18号(1980年〜1984年)
少年ビッグコミックス全12巻
作者
あだち充先生の本名は足立充さん。
群馬県伊勢崎市、昭和26(1951)年2月9日出身です。血液型は自作品の中で自虐的に紹介されているAB型です。
代表作は
「ナイン」「陽当たり良好」「みゆき」「タッチ」「ラフ」「H2」「KATSU!」「クロスゲーム」「MIX」等多数
1970年代〜2020年代まで幅広くヒット作を描いているレジェンドな漫画家さんです。
物語
ごく普通(以下？)の男子高校生の主人公若松真人、キュートで運動神経、学業も抜群の血の繋がらない妹、若松みゆき、清楚系美人で成績優秀の真人のガールフレンド鹿島みゆきを中心とした学園青春ラブコメ。言わずと知れたあだち充先生の代表作のひとつです。
高校1年生の夏休みに、友達と一緒に泊まりがけで海辺の民宿にアルバイトに出かけていた真人は、同じアルバイトに来ていた真人の憧れのクラスメイト鹿島みゆきが自分に気があることを偶然知り、デートの約束にこぎつけるも、その直後、鹿島みゆきの水着を不可抗力？で所有していたこと(当時でも犯罪ですよね！)が発覚してしまいフラレてしまいます。
鹿島みゆきに振られ落胆していた真人は、後日、アルバイト仲間から同じ海へ来ていた水着の美少女の情報をゲットすることを命じられ、話しかけてみると、意外にも真人のアルバイト期間の終了後にその美少女とデートの約束をすることが出来ました。実は彼女は6年ぶりに海外から日本に帰国した血の繋がらない1つ年下の妹の若松みゆきだったのです。
海辺でのアルバイトが終わり、美少女とのデートの約束前日に真人は外国に住む父と義妹と6年ぶりに会うため、アルバイト先の海辺近くにある親の所用する別荘へ行くと、そこには一足先に別荘に来ていた妹のみゆきと遭遇し、先日にデートの約束をした美少女がは6年ぶりに海外から日本に帰国した血の繋がらない1つ年下の妹の若松みゆきだと知るのでした。
その後、父親がふたたび海外へ行くこととなり、日本では真人とみゆきの2人だけでの生活が始まります。真人は若松みゆきに惹かれながらもあくまで妹であると自制し、また、何度も誤解などで振られるも憧れの鹿島みゆきとのガールフレンド関係が続き、2人のみゆきの間で心が揺れつつ高校生活を過ごしていきます。
妹みゆきに言いよる真人のクラスメイト(後に若松みゆきともクラスメイトになる)間崎竜一は教師の中田虎夫などから妹みゆきを守りながら真人の高校生活は終わり、優秀な成績の鹿島みゆきは他大学へ進学出来るにも関わらず、真人と同じ大学へ進学する為に真人の浪人に付き合い、真人と鹿島みゆきは同じ大学に進学することとなります。
兄妹としての生活が約4年間続いていたある日、兄のように慕っていた幼馴染であり今ではサッカー日本代表のスター選手になった沢田優一が、子供の時以来久しぶりに若松家を訪ねて来ます。沢田は美しく成長した若松みゆきを幼馴染ではなく一人の女性として結婚を申し込みます。沢田の非の打ち所がない人柄を知っている真人には二人の結婚を反対する理由など無いため、次々と披露宴への話が進んで行きます。
しかし、迎えた披露宴で真人は二人を祝うスピーチの最中、妹みゆきについに正直な自分の恋心を告白し、そして、若松みゆきは鹿島みゆきのこともあり長年秘めていた真人への恋する気持ちに正直になり、真人の告白を受け入れるのでした。
数ヶ月二人は父親のいるフィリピンで挙式を挙げ、傷心の鹿島みゆきは旅行先の北海道で沢田優一と出会い、新しい恋の予感が暗示されるのでした。
感想
先日、7月12日にあだち充先生の最新作の「MIX」の最新巻19巻が発売され、思い出したのがこちら「みゆき」です。
「MIX」では「みゆき」での血の繋がらない兄妹という設定を引き継ぎ、微妙な兄妹関係を描写し、オールドファンを喜ばしていますが、「タッチ」での幼馴染設定も他ヒロインにて引き継いでいるので、どちらに転ぶか余談が許せません。
「みゆき」が今は無き『少年ビッグコミック』で連載時は同時期に連載されていた「エリア88」とを楽しみにして、このマイナー漫画雑誌の隔週の発売を楽しみにしていた思い出があります。
連載中にはテレビアニメが放送され、エンディング曲H2O「思い出がいっぱい」がヒットしたことも懐かしいですね(この曲を今でも鼻歌で歌えるって若い頃の記憶力ってスゴイな〜)。
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