「ジ・アニメ」アーカイブズ 『クラッシャージョウ復刻号』を買ってみました

ジ・アニメ クラッシャージョウ復刻号表紙画像 画集 図録

40年前の公開日(1983年3月12日)を記念して、先月3月12日(日)に『劇場版クラッシャージョウ』公開40周年記念上映会が東京・池袋の新文芸坐で開催されました。

会場やトークショーの様子については今回の記念上映会を企画して下さった「クラッシャージョウファンクラブ様」(自称非公式、笑)のTwitterFacebookやアニメ版クラッシャージョウを製作したサンライズ(当時日本サンライズ)さんの公式サイト「サンライズワールド」の記事にて紹介されています。

↓また、アルフィンの声優さんである佐々木るんさんのYoutube「佐々木るんちゃんねる」でも上映会の雰囲気が伝わります。

この記事では今回の『劇場版クラッシャージョウ』公開40周年記念上映会に合わせて発行された「ジ・アニメ アーカイブズ『クラッシャージョウ復刻号』」(近代映画社)を紹介します。

「ジ・アニメ」は映画雑誌「スクリーン」を発行していた近代映画社より1979年11月に創刊され、1986年12月の1987年1月号をもって休刊したアニメ雑誌でした。

創刊された1979年は夏休みに公開された「劇場版銀河鉄道999」が大ヒットし、ヤマトブームから松本零士ブームとなりつつ、また、「機動戦士ガンダム」のテレビ放送が開始された年でした。

「劇場版宇宙戦艦ヤマト」の大ヒットを受けて、1978年5月に創刊された「アニメージュ」(徳間書店)が高まるアニメブームを追い風に人気のアニメ雑誌となったことより、他出版社も負けじとアニメ雑誌を発行する機運が高まり、「ジ・アニメ」も1979年に近代映画社から創刊されたのでした。

ジアニメ創刊号表紙画像
「ジ・アニメ」創刊号表紙

ちなみに「劇場版機動戦士ガンダム」が公開された1981年にはガンダムブームの波に乗り、3月に秋田書店から「マイアニメ」(1986年休刊)、6月に学研から「アニメディア」が創刊され、お小遣いの少ない当時のアニメファンはどのアニメ雑誌を購入する べきか大変悩んだものです(結局は表紙のイラストや付録のポスターが決め手だったりしました笑)

さて、話を「ジ・アニメ」アーカイブズ『クラッシャージョウ復刻号』に戻しましょう。

表紙は「ジ・アニメ」(83年2月号)の表紙用に描き下ろされた安彦良和氏のイラストが使用され、当時の「ジ・アニメ」の各号で特集されたページのみを抽出して全62ページの一冊にまとめたA4判のアーカイブズです。

ジ・アニメ83年2月号表紙画像
当時の「ジ・アニメ」表紙

文芸坐の上映会場にて記念グッズのひとつとして先行販売され、3月27日からは近代映画社の公式通販サイトでSCREEN SHOPにて入手出来るようになりました。(一般書店やAmazonでは購入出来ません)

会場グッズ売り場画像
会場では今回の上映会に合わせてグッズの販売も(サンライズワールドHPより)

当時の「ジ・アニメ」に掲載されたままの誌面は、やはり映画雑誌「スクリーン」に似て、「アニメージュ」に比べて誌面に写真や作品画像が大きく使われて、文章が少ない印象だった「ジ・アニメ」を思い出させてくれます。

各掲載号では製作状況等がレポートされ、1983年3月の公開に向け盛り上がっていく当時の状況が思い出され本当に懐かしいです。

掲載内容は
● 期待度No.1 いよいよベールをぬぐCRUSHER JOE(1982年9月号掲載)

●『クラッシャージョウ』の演出、美術、メカデザインを製作スタッフから分析するクラッシャージョウの宇宙(1982年12月号掲載)

●楽しく創作している作品『クラッシャージョウ』 全スタジオ訪問(1982年11月号掲載)

●高千穂 遥氏 証言構成 クラッシャーにみる宇宙代を生き抜く方法 性格大分析(1982年12月号掲載)

●安彦良和 監督の語る『クラッシャージョウ』 アニメの世界(1983年1月号掲載)

アニメの世界ページ画像
美術監督の故中村光毅氏のイラストも懐かしい

『クラッシャージョウ』プロローグストーリー初公開!!(1983年2月号掲載)

●アニメ人間インタビュー 高千穂 遥(1983年2号掲載)

高千穂遙氏インタビューページ画像
個人的には高千穂遙氏のイメージはこのイメージなんです

●JOE共通一次突破法!!(1983年4月号掲載)

●安彦良和監督『クラッシャージョウ』アニメーションを語る(1983年5月号掲載)

●特別インタビュー あれから4年… 安彦良和(1983年12月号掲載)

この『クラッシャージョウ復刻号』では当時の各号に掲載された製作陣の方々の多くのインタビューが掲載されていて、40年前の当時の現場の様子やスタッフの思い入れが理解出来る、非常に貴重な資料だと思われます。
(同時に掲載されている当時の写真での高千穂遙氏や安彦良和氏、河森正治が若い!というか個人的にはこれらの写真のお姿の方がイメージが強いんですけどね)

↓安彦良和氏と佐藤 元氏の対談も収録されている「クラッシャージョウ デザイナーズ」もオススメ

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