キャッツ❤️アイ 40周年記念原画展 開催
2022年5月13日〜5月23日の期間、東京のアーツ千代田3331 1階メインギャラリーにて開催されました。
今回の原画展の為に北条司先生が新たに描き下ろした来生3姉妹のイラストを始め、「キャッツ・アイ」「シティーハンター」のカラー・漫画原稿など約350点の原画が会場に展示されました。
このブログでは同展覧会会場で販売されていた図録を中心に紹介します。
プロフィール
北条司先生は昭和34(1959)年、福岡県小倉市の出身です。本名は読み方は一緒ですが北條司と漢字が違います。
今回の図録には北条司先生と当時担当者(後に少年ジャンプ編集長となる)の堀江信彦氏のスペシャルインタビューが掲載されているのですが、北条先生のデビュー前日談が詳しく書かれています。
北条先生が九州産業大学3年の頃、友人が少年ジャンプの手塚賞に応募することとなり、友人から手塚賞の賞金が100万円ということを聞いた北条先生は手塚賞がどのような賞かも知らずに、当時20ページ程描いていた作品に急いで結末を足して31ページに仕上げ、手塚賞締切間近に応募したそうです。
この応募作品が見事準入選を受賞し、堀江氏が北条先生の担当編集者として自ら手を挙げ、大学4年時に3本の読み切りを描かせるも、当時、北条先生が卒業製作・卒論の準備と漫画執筆の両立が困難な為、大学を卒業することを待つこととなります。
無事に大学を卒業した後、読み切りとして最初に執筆した「キャッツ・アイ」が編集部内で好評となり、少年ジャンプの連載会議にて連載が決定します。そして、急遽、九州から東京へ上京することとなり、少年ジャンプ1981年40号から連載が開始されることとなりました。
「キャッツ・アイ」連載開始後、人気は高まり、1983年には人気女性シンガー杏里の歌う主題歌が大ヒットしたアニメ「キャッツ・アイ」が放送されます。漫画・アニメ共に大人気となりますが、少年ジャンプでの連載は第157話「絆よ永遠に！」の巻で最終回を迎えます。そして、しばらくした後、読み切りにて第158話「恋ふたたび」の巻で二回目の最終回を迎えます。
図録には、この二回目の最終回の元ネタは堀江氏のお知り合いの奥様の実話だったということが書かれています。
「キャッツ・アイ」連載終了後、連載中に当時少年ジャンプで毎年実施されていた「愛読者賞」に発表して好評を得ていた「シティーハンター」を連載作品として1985年から開始し、「キャッツ・アイ」同様、この作品もアニメ化され大ヒットとなりました。(TMネットワークの歌う主題歌「Get wild」は今でも名曲として人気がありますね)
図録
キャッツ・アイ40周年記念原画展の図録はA4サイズ、全80ページ。価格は2200円(税込)。表紙裏には第1話、裏表紙には第152話の一部が掲載されています。表紙は北条先生が今回の原画展の為に描き下ろしたイラストです。80年代の連載時の雰囲気とはまた一味違った趣きがありますね。
展示会主催者様である(株)VISION8の公式サイトEDDITION88にて今回の図録及び版画・複製原稿、マグカップ、クリアファイル等が販売されているので、今からでも入手出来ますよ。
原画展バーチャルツアー
そして、EDDITION88様はなんと！原画展のバーチャルツアーをYouTubeにアップしてくれています。英語字幕もあるので海外のファンも嬉しい動画となっています(EDITION 88通販サイトは海外ファン対応になっているのも素晴らしい対応だと思います)。当時、都合がつかずに行けなかったファンも会場の雰囲気が味わえますね。
おまけ
最後におまけで紹介するのが、こちら、東京、吉祥寺にあるカフェゼノン・ゼノンサカバ。北条先生の元担当者の堀江信彦氏が社長となり、「キャッツ・アイ」の北条司先生、「北斗の拳」の原哲夫先生、「よろしくメカドック」の次原隆二先生(堀江氏が担当した漫画家さん達)を中心として設立された株式会社じぞうの運営するカフェ(お昼)、肉バル(夜)です。最近ではテレビ東京「アド街ック天国」でも紹介されていました。こちらの店舗では「シティーハンター」登場の喫茶「キャッツアイ」のマスター海坊主が開発した？と言われるチーズケーキ等ののスイーツ類や熊本県産矢部茶使用の「北斗の拳」世紀末炭酸飲料「ヤベェ・コーラ」等もあり、当時の少年ジャンプファンには堪らないお店じゃないでしょうか？今回の原画展に関心のあるファンにはこちらもマストなお店ですね(カフェゼノンの漫画とのコラボ商品はこちら→)
追記
昨日、キャッツアイとルパンⅢ世のコラボレーション『ルパンⅢ世 VS キャッツアイ』が2023年Amazon primeで独占配信されることが発表されました！瞳の声優さんは何と！引き続き戸田恵子さん！PVを見るとキャラクターの雰囲気が若干変わっていますが、今から楽しみですね！
もう一度、全巻読みたくなったら
この記事を読んだ方の本棚には今でも当時購入したコミックスがまだ有るかもしれませんが、中には引っ越しや片付け等で泣く泣く(うっかり)処分してしまって、後悔している方もいるかもしれませんね。
そのような方たちにお薦めするのがこちら「全巻ドットコム」です。電子書籍の他に当時の紙媒体での全巻揃いも取り扱っているので、もう一度、当時のコミックスを揃えたいというニーズを叶えてくれますよ。
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