先日、数回目の「The First Slam Dunk」を東京・調布にあるイオンシネマシアタス調布に観に行った際に、ふと気づいた「耳をすませば」の上映予告のポスター。「耳をすませば」は昨年も金曜ロードショーで放送されているし、舞台である聖蹟桜ヶ丘が調布と同じ京王線沿線の駅だから上映されるのかな?などと気軽に見ていたのでしたが、なんとビッグニュースが飛び込んで来ました!
この上映告知ポスターの映画のまち調布シネマフェスティバルにて5.1chの音響グレードアップ上映される「耳をすませば」に宮崎駿作品「On Your Mark」が2月11日から19日までの9日間、同時上映されるそうです。
「On Your Mark」は元々はCHAGE and ASKAがデビュー15周年に当たる1994年に発表した楽曲「On Your Mark」のPVを宮崎駿監督率いるスタジオジブリが手掛けたことで、当時話題となった作品です。
CHAGE and ASKAのコンサート会場での上演を目的に制作されて、1995~96年のコンサートツアー「SUPER BEST3 MISSION IMPOSSIBLE」の会場で上映されました。
本作品中、セリフは無く、映像と音楽と効果音のみで構成されています。本編わずか6分40秒の短編でありながら、ジブリ作品中、最高傑作のひとつと言われています。
CHAGE and ASKAのコンサート会場で上演されたほか、JALの機内放送、そして1995年7月15日「ジブリ実験劇場」と銘打たれて「耳をすませば」の同時上映作品として劇場でも公開されました。
作品内容については「CHAGE and ASKA」のCHAGEとASKAをモデルとした人物が出演するものの、「CHAGE and ASKA」の楽曲内容にほとんど沿っておらず、原発事故が発生したチェルノブイリを彷彿させる舞台の近未来?ストーリーを宮崎駿原作・脚本・監督として制作しています。
アニメーションとしては「カリオストロの城」や「◯の翼アルバトロス」のような宮崎演出独特なのですが、実際に描写されているものはカラフルな明るい画の中に大量の◯体や放射線マーク・エクストリーム・デンジャーなどといった◯の世界です。
宮崎駿監督は「音楽映画だから、見た人の感じたように受け取ってもらってかまわない」としながらも、「暗号のようなものはいっぱい入れている」と語っています。よって、一部考察では「風の谷のナウシカ」の前日譚と解釈する人達もいるようです。
ASKA氏の事件もあり、もう二度と劇場での上映は不可能と言われていた作品です。1995年から28年ぶりの劇場上映のこの千載一遇の機会を逃すわけにはいきませんね。
ジブリが制作したコマーシャル等の短編集のBlu-rayです。もちろん「On Your Mark」も収録されています。
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