ゴジラ生誕70周年記念作品として、「シン・ゴジラ」(2016年公開・庵野秀明監督)から7年ぶりとなる日本製作の実写作品「ゴジラ-1.0」がついに11月3日(金・祝)公開されました。
「ゴジラ-1.0」公開後、たくさんのブログでネタバレやレビューの記事がアップされていますが、ここでは感想やストーリーには触れず、公開前の10月27日(金)に開催された「第4回山崎貴セレクションゴジラ上映会トークショー」について語りたいと思います。
「ゴジラ-1.0」の監督である山崎貴監督は1964年(昭和39年)生まれ、「シン・ゴジラ」の庵野監督は1960年(昭和35年)生まれですから、ちょっと庵野監督が年上という関係になります。
山崎監督は株式会社白組に所属し、「ジュブナイル」(2000年公開)で監督デビュー、代表作として「ALWAYS三丁目の夕日」(2005年公開)シリーズ、「永遠の0」(2013年公開)、「STAND BY ME ドラえもん」(2014年公開)シリーズ、「海賊とよばれた男」(2016年公開)が挙げられますが、「ALWAYS三丁目の夕日」のように「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(2010年公開)、「寄生獣」(2014年公開)シリーズ、「ルパンⅢ世 THE FIRST」(2019年公開)のアニメ実写化監督 としても有名です。
この庵野監督とのトークショーでも語られているように、特撮にこだわる庵野監督に対して山崎監督はVFX(ビジュアル・エフェクツ)を最大限に活用した作品の監督です。
ちなみに特撮とVFXの違いは、撮影現場での効果を特撮・SFX(特殊効果)と呼ぶのに対して、撮影後のポストプロダクション段階にコンピュータグラフィックスまたは合成処理によって実写映像を加工して付け加えられる効果をVFX、もしくは視覚効果と呼びます。
トークショーではMCである庵野監督が山崎監督をイジるような感じで進行されますが、トーク中に出て来る「調布」「三茶」というワードは山崎監督の所属する白組の「調布スタジオ」と「三軒茶屋スタジオ」のことを言っており、庵野監督の「シン・ゴジラ」には白組の調布スタジオが参加していたということです。
庵野氏が見学した「ゴジラ-1.0」撮影現場のイジりに対して、山崎監督も負けじとNHKで放送された「シン・仮面ライダー」の密着ドキュメントの撮影現場の模様を言い返しますが、庵野氏から「あれは切り抜き」と一笑に付されます。(東宝のイベントで東映の作品のことを言っていいのかな?笑)
庵野氏の「ゴジラ-1.0」観賞後のネタバレ無しでの感想をまとめると、
銀座のシーンが素晴らしい!
人間ドラマが長い(もっと編集して短く出来るんじゃない?)
戦艦のシーンはヌルい(山崎監督から戦艦シーン羨ましいでしょと言われ)
東宝さんも納得の大ヒットとなるでしょう
とのことでした。
「宇宙戦艦ヤマト」の大ファンである庵野氏からの「SPACE BATTLESHIP ヤマト」評も聞きたかったですね。
(故西崎義展氏が当時「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の映画化権として2〜3億円を受け取った話の記事はこちら)
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